《MUMEI》

双子も俺も息を殺しながら襖越しに仲の良すぎる二人を眺めていると、その人はだんだんと克哉さんの服の中に手を入れはじめて、エロい手つきで身体を触っていく。

克哉さんは満更でもない顔をしてはいたが、その人の手を止めさせると俺らの居る方を指さしながら何かを耳打ちしていた。

ゆっくりと襖を開けてバツ悪そうに並んだ俺ら三人を見ると、その人は顔を真っ赤にして恥ずかしがっていたっけな。

外見は清楚そうなのに、案外大胆な人なんだな…そこがいいんだろうけど。

人懐っこいかなたは真っ先に飛び出していってその人に抱きついて甘えると、その人は更に顔を真っ赤にして恥ずかしがっていた。

一瞬かなたの突飛な行動に焦ったが、こんな時に空気を変えてくれるかなたが居るのは便利だな、と今までの空気が嘘のように柔らかくなっていったのを見てそう思った。

一方、その人を見つめていた兄貴大好きなはるかの視線が何とも言えないカンジだった。

「迷惑かけんじゃねぇぞ」
「だって〜…にいちゃの恋人さんだし、それって新しい家族って事じゃんか…だから甘えたっていいじゃ〜ん…はるちゃんだって、ね?」
「フン…俺は、別に///」

そんなかなたに比べて素直じゃねぇはるかの奴のケツをひっぱたいてやったら、一丁前に怒ってやがった。

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