《MUMEI》

「──先輩っ、お疲れ様です♪」

「ぉ、‥ぉぉ‥お疲れ──」





練習が終わって、

みんな帰ってく。





「───────」





何だったんだろな‥

あれ‥。





あいつが来た途端、

シュート入れられるようになった。





──あんなに調子悪かったのに。





「──‥ぁ〜〜〜‥」





‥変な感じだ。





よく分かんねーけど‥

俺──‥

おかしくなったみたいだ。





「──服部先輩──」

「‥ぇ」





──ドクッ──。





心臓が、

誤作動でも起こしたんじゃねーかって位‥

デカい音を立てた。

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