《MUMEI》 翔貴は今の恵の言っていることがわからなかった。そしてやっと理解した頃には恵は困った顔をしていた。 「え?マジで?」 「はい、マジです」 翔貴は喜んだ。しかし…後ろでは杏里が心配そうな顔で眺めていた。 「俺も正直、恵が気になってたんだ…だからなんとかするよ」 「わかった…でも杏里ちゃんは…大丈夫なの?」 「大丈夫だよ、きっと、じゃあ後で言うわ、じゃあね」 「じゃあね」 そして二人は離れていった。 前へ |次へ |
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