《MUMEI》 ──凄いと思う。 僕は 友人らしい友人を持った事が無いから‥ よく分からないけど‥ 友達の為に力になってやれるって 本当に凄い事なんじゃないかと。 「珠季は──幸せ者だな」 「ぇ?」 「君のような──いい友人を持っているんだから」 「あたしは──珠季に助けてもらったから」 麻木が しんみりした顔をする。 「だから、珠季が困ってる時はあたしが助けてあげたいなって──ただそれだけなんだ」 「───────」 「綾瀬君?」 「──ぁ‥済まない‥。じゃあ‥気を付けて」 「──うんっ」 前へ |次へ |
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