《MUMEI》

試合は、

どんどん進んで‥

次は‥

決勝。





「‥‥‥‥‥‥‥」





つーか‥

あたしが緊張してどーすんだか‥。





「ん‥‥‥」





何でこっち来んだ‥!?





「よっ、芙原緋色♪」

「フルネームで呼ぶなっ」

「ははっ、相変わらずだなぁ」

「うっせー。つーか次決勝だろ!? ちゃんと勝つんだろーな?」

「おう、任せとけ!」





自信満々に、

先輩が言った。





あたしは何か、

どぎまぎしちまって‥‥‥

おまけに‥

どうにかなっちまいそうだ。





そんで‥

何て言ってやろーか考えた。





けど、

ありきたりなのしか思い付かねぇ‥。

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