《MUMEI》

ピッピッピッピッ



‥‥笛の音がなり





プールサイドの応援席も静かになる‥‥





ピーーーー



バシャン。


選手たちが一斉に水に飛び込む。


背泳ぎのレースだ。





ピーーーー




二度目の笛が鳴り‥‥



選手たちは
構えた‥‥。



‥‥亜沙美のレース。






「よーい‥‥」





審判の緊張した声が、静かなプールサイドに響く。






亜沙美を含めた選手たちはピタッと動くのを止め、







‥‥パンッ!!






機械音が鳴った瞬間、
一気に水の中へ、飛びはねた。





俺は息を飲んだ。




亜沙美のレースだ。





亜沙美のレースだ。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫