《MUMEI》

「っと‥‥‥頑張れよな」





やっと言えたのは‥

それだけだった。





頑張れ、

なんて‥

ありきたりな言葉だよな‥。





「サンキュー♪」

「‥ぇ」





何で笑ってんだ‥?





「こりゃあ負けらんねーなぁ」

「‥‥‥ったりめーだ」





勝ってもらいてーから‥

だから応援しに来てやったんだ。





「‥負けたら承知しねーかんな」

「心配すんなって♪」

「‥心配なんかしてねーよ」





心配なんか‥。





とにかく‥

勝てよな。





絶対──。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫