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《MUMEI》 次の日。 私は学校が終わって、 真っ先に練習に行きました。 優真‥ 今日も休みなのかな。 やっぱ、 昨日なんかあったんだよーーォ 大丈夫かなー‥‥ 「‥‥先輩?」 え 優真ッ!! 私はバッと声のした方へ体を向けた。 私の目に映ったのは 松葉づえに体を預け、 コッチに向かって歩く、優真の姿だった。 「‥優真ッ‥どうしたの‥‥?」 足‥怪我したの? 「‥あの、階段から‥落ちちゃって。ただの捻挫なんですけど‥‥全治1ヶ月で‥。」 えっ 全治1ヶ月って 県大会に間に合わないじゃん。 「‥大丈夫なの?‥‥痛い?」 「あ‥‥全然、大丈夫ですから‥。」 優真はそう言って、 ぎこちない足つきで去って行った。 後で聞いた話、 母親がアパートの外にある階段で 足を滑らせ、落ちそうになったのをかばったら、 逆に落ちちゃったとか‥‥。 大丈夫かな‥。 前へ |次へ |
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