《MUMEI》

「はい。では、50b自由形、最終組の皆さん、移動して下さい。」



絶対切るんだ。
絶対全国に出るんだ。



1位になって、
亜沙美に伝えるんだ。






世界で一番‥
亜沙美が愛しい‥‥



そう、
伝えるんだ。












「亜沙美のために、泳ぐよ」



俺はそう、独り言を呟き、足を見つめた。




お願いだから、
俺に力を貸してくれ。


ほんのちょっとでいいから‥‥。

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