|
《MUMEI》 「ぁ‥」 まだだ。 まだ彼女からの返信を見ていない──。 「まだなのかよ」 「ぁぁ──済まない」 ええと‥。 「『悪ぃ、寝ちまった。返事あんがとな。週末いーのか？ じゃあ』──」 「バッ‥声出して読むんじゃねーッ」 「ぇ」 「何で声出して読むんだよっ、目で読めよ目で」 「ぁ、ぁぁ‥」 つい癖で‥。 「‥で、どーなんだよ」 「勿論いいよ。けど──行き先はまだ決まっていないみたいだね」 「ふ‥２人で決めよーと思ったんだよっ、２人で」 「成程──」 確かに その方がいいかも知れないな。 「ぁ‥、やっべ！」 「？」 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |