《MUMEI》

「あっちだよ、あっち♪」





蜜君──

何かカーナビみたい──。





めちゃめちゃ助かる。





「あっ、ほら! あれだよっ♪」

「?」




あれが──

蜜君が言ってたでっかい木?





「前にパパから聞いたんだけどね? この木には神様がいるんだって♪」

「──神様‥?」

「うんっ。だからこれ、神樹らしいよ?」

「へぇ──‥」





何か凄いかも‥。





「ぁ、でも‥神樹に登っちゃったりして──バチ当たったりしないかな‥」

「だいじょぶだいじょぶ、この木の神様優しいから♪」

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