《MUMEI》
8章 君に伝えたい【光喜side】
芙原さん──

今日も学校来ないのかな‥。





あのね──。





僕‥

君に言いたい事があるんだ。





──ちゃんと‥

君に伝えたい。





僕の気持ち──

伝えたいんだ。





「ちぇっ、アイツ今日もサボりかよ」

「オレらもたまにはサボりてーよなぁ」

「てゆーかさぁ、ずるくない?」

「この前なんかぁ、練習すっぽかして服部先輩の試合見に行ってたらしーよー?」

「マジでぇ?」

「超勝手じゃんそれ──」

「やめてよ‥!」

「──何だよ、お前だってそう思ってんだろ? ぁ?」

「僕は‥そんな事思ってない」





そう言ったら。





「──ははっ、やっぱコイツ気ぃあるんじゃね?」

「優等生が不良に惚れたってか?」

「やーだぁ、超ヤバくな〜い?」

「──うっせーぞてめーらッ」

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