《MUMEI》 「ふーん‥」 「ぁ──あの、えっと‥‥‥」 「──結構いいだろ、眺め」 「ぇ、──ぁ‥」 ほんとだ──。 「ぅわあ──」 展望台みたい──。 「──蘭」 「へ‥」 「‥‥‥っと‥」 「?」 「‥いつかはちゃんと決めろよな」 「ぇ、何を──ですか‥?」 「は‥?」 鳳君が、 呆れたみたいな顔をした。 「‥しらばっくれんなよ」 「だ‥だから、何を──」 「ボクかお兄ちゃんかって事♪」 「──ぇ」 ぁ‥‥‥。 やっぱり‥ 決めなきゃダメ‥? 前へ |次へ |
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