《MUMEI》

‥結局、

芙原さん達が戻らないまま‥

授業が始まった。





「‥‥‥‥‥‥‥」





‥僕のせいだ。






僕がちゃんと止めてさえいれば‥。





「──‥芙原さん‥」





ごめんね‥。





僕‥

君の為に何も出来ないや‥。





恐がってばっかりで‥。





君の事‥

ほんとは守ってあげなきゃいけなかったのに。





あの時、

僕がちゃんとしてれば‥。





「──?」





戸が‥

開く音がした。





けど‥

入って来たクラスメイト達の中に‥

芙原さんはいない。





まだ‥

先生に捕まったままなんだ‥。

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