《MUMEI》

「芙原さん──‥」





どこ行っちゃったのかな‥。





「──────‥」





でも‥

見つかったとしても‥‥‥

僕──

何してあげられるんだろう。





とにかく‥

あやまらないと。





謝って──

それから‥

ちゃんと‥‥‥

僕の気持ち伝えないと。





「──はぁっ‥」





芙原さん──

見つからないな‥。





何で僕──

こんなに焦ってるんだろう‥。





──落ち着かなきゃ。




何て告白するか‥

考えなきゃいけないし‥。





──そうだ。





屋上にでも行ってみようかな──。

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