《MUMEI》

「はぅぁ〜‥」





何かこれ‥

見つかったらハズくないですか‥?





思いっ切り誰かいるってバレバレじゃないですか‥?





「‥おい、もうちょっとこっちだ」

「ハイ‥」





草むらのつもり‥

なんだろうけど‥。





「‥蘭」

「へ‥」

「‥何か言ってっぞ、アイツ」

「──?」





ほんとだ──。




「イチゴ──やっぱりボクじゃ釣り合わないのかな‥」

「蘭と?」

「うん‥。お兄ちゃんの方が年上だし‥ボクはまだちっちゃいし‥。ランだって、やっぱりお兄ちゃんの事好きみたいだしさ──」

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