《MUMEI》 「那加、プリン食べるか?」 「うん」 あたしは、 プリンのフタを開けながら思った。 「日向、優しいよね」 「ぇ?」 「優しいよね、日向って」 「そう、か‥?」 「うん」 あたしが入院してから、 日向はよく、 給食のデザートを持って来てくれた。 『那加、今日はフローズンヨーグルトだぞっ』 自分の給食の分なのに、 食べないで‥ いつもあたしのお土産にして持って来てくれてた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |