《MUMEI》

「あたしも好きな物食べたい」

「───────」

「ケーキとか‥カレーとか‥オムライスとか──食べたいの沢山あるのに」

「──大丈夫」

「ぇ」

「ちゃんと元通りに食べられるようになるから」

「ほんとに?」

「ぁぁ、絶対に」

「じゃあ、その時は一緒に色んなの食べようね?」

「そうだな」





日向は、

ニコッと笑った。





それから、

学校カバンからノートを取り出した。





「宿題?」

「ぁぁ‥。面倒なんだよな、これ──」

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