《MUMEI》
愛は会社を救う(94)
(あれは何か、精神的なショックを受けた感じだな)
丸亀の所に資料を運び、部屋へ戻ろうとしていると、一人の若い女子社員が仁美のデスクに近付いて行くのが見えた。
仁美が管理している統計資料の事を訊きに行ったようだ。
高木というその正社員は、由香里よりも何年か先輩で、20代後半の総務グループメンバーだった。
PCに気を取られている仁美に、彼女はいつも通り恐る恐るといった様子で声を掛ける。
「あのう、チーフ…」
由香里に少し似た、細く消え入るような高木の声。
しかしその声に、仁美は全く信じられないような反応を見せた。

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