《MUMEI》
「ん、藤澤もなのか？」

「──まっ、兄貴のオレが届けてやったから問題ないけどな？」

「ハイハイ‥。ロリコン兄貴がいて大変だなぁ、藤澤──」

「ロ‥ロリコンって言うなっ、せめてシスコンって言えよ」

「ロリコンとシスコンってどう違うんだ？」

「ぇ」

「要するに──年下好きって事だろ？ お前」

「なッ‥オレはだなっ、ただ純粋に妹を──」

「──ふふっ」

「？」

「藤澤‥？」

「ぁ‥ごめんなさい‥‥‥」





思わず、

笑っていた。





２人の会話が、

あんまりおかしくて──。





「じゃ、俺弁当取りに行ってくっから♪」






先輩は、

軽い足取りで駆けて行った。

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