《MUMEI》
ちゃちゃ丸
ーーーーーーーーーーーーーー 「ウォォぉ〜ッ!もうヤダっ!暑いし死ぬっ!」…………………… 暫くして大地が、雄叫びを上げながら戻って来た……………… 「って言うか、いつから俺、パシリになったんだよ〜」それを聞いて達也と要は笑った…………………大地が居ない間に仲良しになっていたワケで……………… 大地の腕には誘拐された「ちゃちゃ丸」が居た…………誘拐されたとは知らずに呑気にアクビをしている…………………………… 大地の使命は、まだ終わっていない……………………………… 「で、次はどうすりゃいいんだょ…!?逆立ちでもすりゃあいいのかっ!?」汗だくでかなり、ご機嫌斜めだ…………………………… <…悪いね大地っ…頼れるのは大地しか居ないんだ…ょ…>達也は調子に乗っていた事を反省した………………… 「りょ〜かいっ!で、マジでどうすりゃいいのか言ってくれょ」…………………… うっすらとユラユラ揺れている要が言った……………………… {大地クン、ボクに「ちゃちゃ丸」を近付けて…お願い………}……………………… 大地は言われた通りにした……………………… すると…紫色の煙がモクモクと出て来て、要と「ちゃちゃ丸」が、見る見る包まれて行った………………………… 大地と達也は固唾を飲んで見守った……………………………… 少しして紫色の煙が引いて行った………………
………………… そこには「ちゃちゃ丸」が居て、一生懸命、手を舐めていた………………………… 大地と達也は、すぐさま<要クン…?>「おい!?お前かっ!?」と、「ちゃちゃ丸」に問いかけた………………………… 「ちゃちゃ丸」は何も言わず、辺りをキョロキョロ見回してトコトコ歩き回るだけだった………………………… 「…ハァ〜あんなに苦労したのに…失敗だったみたいだな、達也…」………………<…ダメだったんだね…大地…>……………………………………… 少し離れた所に「ちゃちゃ丸」が居て………………………………… {大地クン、達也クン、ありがとう。ボク自由に動ける様になったょ…}…………………………… 「ちゃちゃ丸」の口から要の声……………………………………… 要は足取りも軽くスタスタと大地と達也のもとへ駆け寄って来た………………………………… それぞれが達成感に満たされて行った……………………………

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