《MUMEI》

「零君は変わった子でね? お坊ちゃまなのに、何か──あんまり贅沢とかには興味ないみたいで──、どっちかって言うと、庶民派な感じだったの」

「そうなんですか──」





でもこの別荘──

もんの凄く広いけど──‥。





「この別荘を立てたのはね、私達は勿論──親戚を呼んだりしても大丈夫なようにって設計されたのよ」

「ぇ──」




だからこんなに広いんだ──。





「って言っても、あんまり親戚とかは来ないのよね」




苦笑しながら、

香さんが言った。





「でも、苺ちゃんと日下部君は毎年来てるわ──。森とか湖とか、こういう所好きみたいね」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫