《MUMEI》 3章 シアワセ「──はぁ‥」 食事が運ばれて来る度に、 あたしは溜め息をつかないではいられない。 あたしのご飯は、 ほとんどが離乳食みたいな感じ。 点滴よりは格段にマシだけど‥。 ‥でも、 ハッキリ言って‥ 全ッ然美味しくない。 ドロッとしてて‥ 何かやだ。 ──どうせなら、 チューブ入りの宇宙食の方がいい‥。 まぁ、 そんなの手に入る訳ないんだけど‥。 ‥とにかく‥ あたしはご飯の時間が憂鬱。 前へ |次へ |
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