《MUMEI》

私は、

言われた通り──

目をつむった。





──何か、

ドキドキする。





「──?」





左手の、

薬指。





何か‥

はめられた‥‥‥?





「はいっ、いいよ♪」





蜜君がそう言ったから、

私はゆっくり目を開けた。





「───────」





これって‥。





「編んでみたのっ。どぉ?」

「可愛い──」





小花を編んで作ったんだ──

凄いな‥。





「本物の指輪じゃなくてゴメンね‥?」

「ぇ──何で謝るんですか?」

「ほんとは‥‥‥ボク‥」

「どもです♪」

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