《MUMEI》

「ラン‥?」

「とっても嬉しいです♪」

「ほんとっ‥?」

「ほんとに決まってるじゃないですか♪」

「──っ────」

「蜜君‥? ──わっ」





だ‥

だ‥

抱き付かれたッ!?





「ありがとラン‥ありがとっ‥」

「蜜君‥」





ほんとは‥

我慢してたんですよね‥?





ずっと‥。





「ラン‥」

「はい‥?」

「泣いた事‥お兄ちゃんには内緒ね‥?」

「ハイっ」





鳳君には内緒にしておきますね──。





「ねぇ──」

「?」

「もうちょっとだけいい‥?」

「いいですよ?」





答えたら、

蜜君は安心したみたいに──

私に抱き付いたまま目を閉じた。

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