《MUMEI》 「あんがとな♪」 「──ぇ」 「そんじゃ、有り難くもらっとくから」 先輩は、 私の手から封筒を受け取って── 太陽に透かした。 「後で読むからなっ♪」 ニコッ、 と私に笑いかける。 「なぁ」 「──ぇ」 「弁当食うか? 一緒に」 「!?」 私は‥ 物凄くビックリした。 だって‥‥‥ 先輩から言ってくるなんて思っていなかったから。 嬉しくて── 嬉しくて── 夢なんじゃないかって思った。 「ほら、座りな」 「ハイ‥」 私は、 先輩の隣りに座った。 前へ |次へ |
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