《MUMEI》

「どう、って──‥ゲーセンとかで」

「ゲーセン‥? 何だいそれは──」

「っと‥、ゲームセンター?」

「そんな所で調べられるのかい‥?」

「占いの機械みてーなのがあんだよ。お前ほんとにそーゆーの知らねーのな‥」

「‥ゎ‥悪かったな無知で‥」

普段僕は‥

そういう場所には行かないし‥

行く気もしない。

だから

知らないんだ。

興味が全く無かった訳じゃないんだけどね──‥。

「──なぁ、これ食い終わったら行ってみるか‥?」

「ゲームセンターへかい‥?」

「‥やならいーけど」

「──いや、構わないよ。まだ午前中だし──」

「‥そーか?」

「ぁぁ」

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