《MUMEI》

「そーいや藤澤ってさ、いっつもどこで弁当食ってんだ?」

「ぇ、私は──空き教室とかで‥加恋ちゃんと一緒に──」

「ぉ、そっか──愛原とか──」

「先輩はいつも独りなんですか‥?」

「ん、まーな──。部活とかだと結構人付き合いあるし、教室にいると大抵話かけられっから──昼飯の時位独りってのも悪くねーかなって」

「‥ぁ‥すいません、お邪魔しちゃって‥‥‥」

「邪魔?」

「私──知らなくて‥」

「気にすんなって♪」

「ぇ‥」

「別に俺、独りでいたいって訳じゃないぜ?」

「そうなんですか‥?」

「何つーかさ、お前がいると調子いいんだよな。試合前の練習の時もさ、お前が来たら途端にシュート決まるようになって──、?」

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