《MUMEI》

「むぁ‥‥‥」





蜜君──

起きたみたい。





「おはよーラン‥」

「まだ夕方ですよ〜」

「ぇ、そうなの‥? ボクもう朝かと思った──」





欠伸しながら、

目を擦って伸びをした蜜君。





「お兄ちゃんは‥?」

「‥今起きた」

「あれ、お兄ちゃんも寝ちゃったの?」

「‥みてぇだな」





まだ私の手を握ったまま、

鳳君が首をもたげた。





「‥何だ、お前まだいたのか」

「ていうか、動けなかったんですよ‥」





2人に挟まれちゃってましたから──‥。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫