《MUMEI》

──藍色の、

小石。





首から下げられるようになっている。





──綺麗‥。





「ぁ‥気にいらなかったら別に‥」

「ありがとうございますっ」

「藤澤‥?」

「大事にしますねっ」

「ぉ‥‥‥おう」





先輩は、

ちょっとだけ照れているみたいだった。





「──何か嬉しいな」

「ぇ──」





嬉しい‥?





「──さってと──」





先輩は、

食事を再開した。





私はそれを見つめながら、

前にお弁当を渡しそびれた事を思い出していた‥。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫