《MUMEI》

    バチン



「ギィアアアアアアアアアアアアアアアアア」

僕なのか螢さんなのか、どちらともつかない叫びだった。


「はは、まあまあな反応だな。」

氷室様は僕と螢さんを見較べている。

僕は突然の衝撃に腿が発毛し、螢さんは右肩がだらりとぶら下がっていた。

この痛みとも痺れともつかない衝撃はなんなのか。


「タマに触れたらセンサーが反応して電流が流れるようにしている。
お前達は今からタマを鬼にして追い掛けっこをするんだ。
今からタマに当たったら当日は一番に敵陣に捕虜として明け渡そう。」

ペナルティ付きで鬼ごっこが始まる。

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