《MUMEI》

「──ねぇパパ、遅かったけど──何してたの?」

「ん? ぁぁ──少し絵を描いていたんだ」

「絵? どんな?」

「見たいかい?」

「うんっ、見たい見たい♪」

「──零さんって、絵も描けるんですか‥?」

「趣味程度になら、ね」

「わぁ──」






凄いなぁ‥。




パイロットやってて──

絵まで描けて──。





「良かったら──後で部屋に来るかい?」

「ぇ」

「あまりいい物じゃないけれどね──」

「いいんですかっ?」

「勿論」

「やったーっ」

「‥うるせぇ」

「ぅぁ‥スイマセン‥」

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