《MUMEI》

「だから‥俺は──‥」

「分かってますって♪」

「‥?」

「嫌いになんてなりませんから。ていうか、なれないですしねっ」

「──こんな不器用な蝶でもか」

「鳳君はそこが可愛いんですよ♪」

「なッ‥‥‥かっ‥かわ‥!?」

「ハイ♪」

「‥てっ‥てめぇ‥本気か‥?」

「本気ですよ?」





ほんとに、

不器用な鳳君って可愛いんですもん──。





「何か‥褒められてんだかけなされてんだか‥」





微妙そうな顔の鳳君。





でも──

ちょっとだけ笑ってる‥?

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