《MUMEI》 『‥‥‥ねつ‥あったんだ』 『ねつ‥? カゼひいてたの‥?』 なら、 何で何も言って来なかったんだろ、 そう思った。 『れんらく‥してくれればよかったのに』 『しんぱい‥かけたくなかったんだ』 『ぇ‥?』 『ねつがあるとか‥そんなこといったら、ナカちゃん‥しんぱいしちゃうから──‥』 『──ごめん』 『ナカちゃん‥?』 『あんなこといったりして、ごめん‥』 『あやまらなくていいよ、ナカちゃん』 日向は、 怒らなかった。 それどころか、 あたしに笑いかけてくれた。 前へ |次へ |
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