《MUMEI》

練習後、


私は独り、
自転車小屋の隅で
死んでました。




「‥‥うわっ!?」


え?


「‥‥先輩!何してんですかッ!?」



優真だー‥。



「優真‥」



あー
やばい、
泣きそう‥。




? なんで ?
何で泣きそうなんだろ‥


「ど‥どうしたんですか?」


優真‥
心配してくれてるのかなぁ‥?


だったら嬉しいのに‥。




「‥何でもないッ!」


何故か言葉がキツくなってしまった。



‥優真、心配してくれたのに‥。‥謝らなきゃッ



「‥あ‥‥ごめんなさい。」




‥良かった。
謝れた。



「‥いえ。何かあったんですか?」


優真は優しい言葉をかけてくれる。


優真は誰が好きなのかな‥‥。

私は、優真が好きだよ。

こんな、汚い気持ちが生まれるほど‥‥



「私‥‥「優真君ッ‥一緒に帰ろ?」


‥翔子ちゃん?

‥‥あー
今の聞いてたんだ。


私が優真に言おうとしたの‥‥

バレちゃったんだ。




翔子ちゃんは申し訳なさそうに、していたが
敵視してるのは、
見てすぐに分かった。




「ほらッ行こうよ!」



翔子ちゃんは優真の服の袖を引っ張る。



「‥うん‥‥でも‥。」



行かないで。

優真‥



行かないでよ。



「あはは‥何でもないよ。翔子ちゃんと、‥帰りなよ‥‥。」



あー‥。

行っちゃう‥。



翔子ちゃんはびっくりしていたみたいだけど、

すぐに、
優真を連れて帰って言った。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫