《MUMEI》

「‥?」

「ぁ‥ぁぁぁあのっ‥」

「‥何勘違いしてやがんだ」

「ぇ」

「誰が全部いっしょくたに使うっつったよ」

「ぇ‥違う‥んですか?」

「‥ったりめぇだ」





鳳君は、

冷蔵庫から卵を出して──

割ってほぐして──

それから、

トマトと蟹缶‥

それから、

キャビアを入れた。





「バナナとスイカはデザートにして‥生姜と蜂蜜は‥‥‥」

「──ジンジャーエール♪」

「‥お前‥今夏だぞ」

「いいじゃん♪ ボクそれ好きだもんっ」





あんまり蜜君が燥ぐから、

鳳君は渋々そうする事にした。

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