|
《MUMEI》 ＰＭ１：００ ―― 埼玉にある主力工場には、続々と製品を満載したトラックが詰め掛け、たちまち返品の山が築かれてゆく…。 工場でもパート･アルバイト総出で、返品やクレームの処理を余儀なくされていた。 膨大な量のパンの袋が、封を開けられることなく、廃棄処分されてゆく。 “食べ物を大切に…” 工場の従業員も、そういった気質を民族意識の根底に持つ日本人である…。 ギュッと拳を握る、製パン従事者の涙が工場の床に落ちた…。 日本全国にある製パン工場でも、時を同じくして返品の山が築かれていった。 生産はストップし、ジャム食品株式会社は完全に死に体となった…。 ： ： 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |