《MUMEI》

「──おはよう、蘭ちゃん」

「ほぁっ‥零さん‥、ぉ‥おはようございますっ」

「そんなに畏まらなくていいよ。──朝食作りご苦労様」

「───────」

「蘭ちゃん?」

「鳳君なんです」

「鳳‥?」

「オムレツも、ジンジャーエールも‥スイカ割ってくれたのも、全然鳳君で‥、私は──ミキサー見張るのも出来なくて‥」

「そんなに気を落とす事は無いよ」

「でも‥」





私──

鳳君に手伝ってもらわなきゃ‥

っていうか、

鳳君がいないと何も出来ない‥

みたいな感じで‥。





「──はぁ‥」





情けないなぁ‥。

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