《MUMEI》

さぁて‥

早く見つけなきゃ──。





「鳳くーんっ、蜜くーん!」






この別荘広いからなぁ‥。





ていうか‥

つまみ食いだけでどんだけ走り回ってんだろ──‥。





「きゃ〜♪」

「待てっつってんだろチビッ。いい加減にしねぇと‥‥‥」

「──鳳くーんっ!」

「‥ん」





鳳君、

気付いたみたいで──

こっち向いた。





「‥何だよ、今コイツを‥、っていねぇじゃねぇかよッ」

「!? 私のせいですか‥?」

「‥お前が話しかけるから‥アイツどっか行っちまったじゃねーかよ」

「スイマセン‥」





何か──

叱られてばっかだなぁ‥。

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