《MUMEI》

──家に、

帰って来た。





「──ふぅっ‥」





晩飯食う気にもならなくて、

ベッドに倒れ込む。





「‥ぁ」





思い出して、

カバンを開ける。





──ピンクの封筒。






藤澤からの手紙‥。





「‥‥‥‥‥‥‥」





どーする‥?





開けるか‥?






それとも‥‥‥。






いや、

読まなきゃだよな‥。





約束しちまったし‥。





「──っし‥」






封筒に、

ハサミを入れる。





中には、

綺麗に三つ折りにされた紙。





‥ゆっくり‥

開いてみる。

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