《MUMEI》

「やれやれ‥」

参ったな──‥。

僕は

こういう場所には慣れていない。

珠季は‥

何処へ行ったんだ‥?

「おーいっ」

ゲームの機械の音が煩くて‥

全然声が通らない。

「──────‥」

本当に煩い所だな‥

此処は‥。

頭がどうにかなりそうだ‥。

「‥!?」

何だ‥

ぶつかったのか‥?

「オイテメー、何ぶつかってきてんだよ」

「なッ‥」

不良か‥!?

「オイオイ、何か言うコトねーのかよ」

「ヒョロヒョロしてるくせに生意気なヤツだなァ?」

「っ‥そんな言い方は無いだろう、僕は‥」

「ハッ、言うじゃねェか。何なら相手してやっても──、!?」

「──へぇ、そんなに取っ組み合いがしてーのか、てめーらは」

「‥っんだテメッ‥」

「‥相手なら、アタシがしてやるよ。──かかってきな」

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