《MUMEI》 「珠季ッ!?」 何を考えているんだ君は!? 「おい止せっ、相手なんかしなくていいっ‥」 君は‥ 相手が誰だか分かっているのか‥!? 少なくとも君よりは格段に‥。 「!?」 一撃で‥ 1人を伸した。 後ろから殴り掛かろうとしたもう1人を 反対側に回り込んで捩じ伏せる。 最後の1人を回し蹴りでノックアウトすると‥ 「ふぅ‥。ほら、今度はよそ見すんじゃねーぞ」 何事も無かったかのように‥ スタスタと歩き出した。 「───────」 僕は ただ‥ 何が起きたのか分からなくて 立ち尽くしていた。 「おーい、早く来いよ」 「ぁ‥ぁぁ‥‥‥」 僕は少し── 勘違いをしていたらしい。 最近は 滅多に喧嘩をしなくなった珠季が‥ 少し弱くなっているんじゃないかと‥ 僕は不安だったんだ。 けれど彼女は── 彼女は 前よりも強くなっている‥。 前へ |次へ |
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