《MUMEI》

ニ巡目…



兼松は「芒に月」を場のカスに合わせた。



返しの札は「紅葉のカス」だった。



それは場にあった合札のカスに合わさり、兼松の取札に加わった。



正確には思いもかけず加わってしまった。…と表現すべきか…。



兼松は自らの手札にある「紅葉の青札」を持て余すことになり、〆華の役「青タン」を殺すことが出来なくなった。



守りより攻めを優先した為に起きた不運だった。



『まぁいい…。』



兼松は「芒に月」を手に入れたことで、マイナス要素にも動ずることは無かった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫