《MUMEI》

「我慢強いとか──頑張り屋な所とか──」

「それは日向でしょ」

「那加だって」

「違うもん」

「──違わない」

「違うって言ってるでしょ」

「──ふはっ」

「な‥何よいきなり笑い出して‥」

「ぃゃ、何か──」

「何か何よ」

「那加──可愛‥」

「うるさーいッ」

「ッ!?」





日向は、

顔面に枕が命中して唖然としてる。





「あの──姫サマ‥」

「ょ‥余計な事言わなくていいから‥」

「余計な事‥?」





日向は、

全然気付いてないみたい。





それならそれで‥

別にいいんだけど。

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