《MUMEI》

兼松は、まあ良いと言わんばかりに笑った。



『どんどん逆転の目が無くなっていくな?』



〆華は嘲笑う兼松を無視し、「菖蒲に八橋」と「菖蒲の札」を手に入れる。



次巡、兼松は「小野道風」を手に入れると、〆華も4巡目に「桐に鳳凰」、5巡目に「松に鶴」と、立て続けに取札に加えた。



この時点で互いに「三光」以上の役は出来なくなった。



兼松は待てども出て来ない「菊」の合札が、〆華の手札の中にあることを疑った。



〆華は「猪」の札を只黙って見つめていた…。



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫