《MUMEI》

「ハイ、お水っ」





子猫を日陰に非難させて、

水が入った器を差し出した。





──飲んでくれるかなぁ‥。





「‥ぁ」





口付けたっ。





「──良かったぁ‥」





これで‥

取りあえずは大丈夫みたい──。





「───────」





可愛いなぁ──。





「‥おい」

「ひゃうッ!?」





だ‥

誰‥?





「──何してんだ、お前」

「ぇ‥な‥‥‥何もっ‥」

「‥何隠してんだ、お前」

「何も‥隠してなんかないですよ‥?」

「にゃ〜」

「!!」

「‥何だ、今の」

「ぁ‥あはっ、ゎ‥私、得意なんですよネコの鳴き真似──、!?」

「‥子猫‥」

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