《MUMEI》 「ぁ‥‥‥えっと‥」 ‥ん? 「もしかして苺ちゃん──猫苦手なんですか?」 「に‥苦手なんてもんじゃないわよっ。早くそれ追い出してっ」 「そ‥それは‥」 「惷ッ、惷ちょっと来て!!」 「──お嬢様っ‥!? 如何なされ──」 「猫‥! この猫何とかしてッ」 「──お嬢様‥」 「早くしなさいよッ!!」 「‥畏まりました」 「日下部さんっ‥」 「──ご心配なく。お嬢様の目の届かない所へ移動させるだけですから」 「‥‥‥‥‥‥‥」 何で苺ちゃん── こんなに猫を恐がってるんだろ‥。 可愛いのに──。 どうして‥? 前へ |次へ |
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