|
《MUMEI》 「嘘？」 「‥‥‥うん」 「日向君は──」 「売店行くって‥言ってた」 「心配しなくても大丈夫よ、那加ちゃん」 「‥何で‥？」 「日向君は、ちゃんと分かってるから」 「ぇ‥？」 何を‥？ 「大丈夫。もうすぐ戻って来るわ」 佳代子さんは笑って、 トレイをあたしの前に置いた。 「食べられる？」 「‥‥‥‥‥‥‥」 「ほらっ、デザートは那加ちゃんの好きなピーチゼリーよ」 「‥‥‥食べたくない」 日向が戻って来てくれるまでは‥ 食べる気なんか起きない。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |