《MUMEI》

「──申し訳ございませんでした‥‥」

「ぃぇ、日下部さんは何も──‥」

「お嬢様は‥猫を嫌いな訳ではないんです」

「ぇ‥?」

「幼い頃は──よく近所の子猫を拾って来ては部屋に隠して育ててらしたんです」

「そう‥だったんですか‥?」

「はい‥。ですが──‥」

「‥?」

「育て方をご存じなかったお嬢様は──‥子猫を弱らせてしまい‥」

「!‥」





──苺ちゃん‥

その事‥

ずっと‥。





「その日以来‥お嬢様が子猫を拾って来られる事はありませんでした‥。──今も‥」

「──惷ッ」

「! ‥お嬢様‥」

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