《MUMEI》 「──申し訳ございませんでした‥‥」 「ぃぇ、日下部さんは何も──‥」 「お嬢様は‥猫を嫌いな訳ではないんです」 「ぇ‥?」 「幼い頃は──よく近所の子猫を拾って来ては部屋に隠して育ててらしたんです」 「そう‥だったんですか‥?」 「はい‥。ですが──‥」 「‥?」 「育て方をご存じなかったお嬢様は──‥子猫を弱らせてしまい‥」 「!‥」 ──苺ちゃん‥ その事‥ ずっと‥。 「その日以来‥お嬢様が子猫を拾って来られる事はありませんでした‥。──今も‥」 「──惷ッ」 「! ‥お嬢様‥」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |