《MUMEI》

「ぁ‥済まない‥」

「いきなり止まんなよ危ねーだろッ!?」

「そうだね‥」

確かに危険だ。

「ったく‥」

「───────」

「ぁ‥?」

「改めて見ると──綺麗だな、と思って──」

「ッ!?」

──噴火。

これが

今の彼女に一番適した言葉だろう。

「バッ‥てめッ‥何言っ‥」

「落ち着いてくれ。君はいちいち反応が大袈裟なんだ」

「てめーのせいだろーがこのつくしんぼっ」

「!? つくしんぼだとっ? 僕の何処がつくしんぼなんだっ」

「何かそんな感じすっから」

「ッ‥君みたいな水玉に言われたくは無いね」

「水玉!? ンだよそれッ」

「そのまんまだよ。水玉が好きだからそう言ったまでさ」

「〜〜〜〜〜ッ‥」

「さて、喧嘩はこれ位にして──例の占いとやらをやってみようか」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫